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2023/11/21

JLPGAプロテスト(2023年)を振り返って

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女子プロテスト

JLPGA最終プロテストがJFE瀬戸内海ゴルフ俱楽部(岡山)にて11月3日に終了しました。2023年は、19位タイの21名が合格となりました。日本の女子プロテストは、7~8月に第一次予選があり、通過すると第二次予選9月~10月に進めます。そして、二次予選を通過すると最終プロテスト11月に進むことができ、その上位20名が合格となります。なんとも厳しい戦いで、合格率3%ともいわれております。

プロテスト第1次予選の結果

第1次予選は、5地区で開催されました。どの地区も出場者は120名ほどで、40位前後がカットラインになります。第1次予選はJGA/USGA HDCP Index5.0 以下であれば出場可能です。


A地区の那須小川ゴルフ倶楽部(栃木県)

123名出場 41位タイまでが通過 カットラインのスコアは +1


B地区 富岡俱楽部(群馬県)

128名出場 43位タイまでが通過 カットラインのスコアは +4


C地区 伊勢カントリークラブ(三重県)

119名出場  40位タイまでが通過 カットラインのスコアは +4


D地区 信楽カントリー倶楽部 田代コース(滋賀県)

131名出場 41位タイまでが通過 カットラインのスコアは 0


E地区 西日本カントリークラブ(福岡)

114名出場 37位タイまでが通過 カットラインのスコアは +8

プロテスト第2次予選の結果

第2次予選では、3地区で開催されました。

第1次予選を通過した選手の他に、昨年度最終プロテストに出場した選手は2次予選から出場ができます。また、その他、規定では下記の2つがあります。

・2023 年 6 月 30 日(金)時点のロレックスランキング上位 400 位までに該当し、申込締切日までに受験申込をした者のうち、上位 30 名の者(6 月 30 日(金)時点のロレックスランキングの順位が高い者を上位とする。)

・上記以外で JLPGA が承認した者

A地区会場の静ヒルズカントリークラブの最終日は、雨、風の大変難しいコンディションだったと聞きました。


A地区 静ヒルズカントリークラブ(茨城県)

103名出場 30位タイまでが通過 カットラインのスコアは +6


B地区 ジャパンクラシックカントリー倶楽部 クイーンコース(三重県)

102名出場 29位タイまでが通過 カットラインのスコア +2


C地区 呉カントリークラブ(広島県)

87名出場 24位タイまでが通過 カットラインのスコア 0

女子プロテスト 2次

(写真:呉カントリークラブ)


最終プロテスト

女子プロテスト 最終

(写真:JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)

最終プロテストは、JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われました。

これまで、1次予選、2次予選と勝ち上がってきた選手たちとは別に最終から出場できる選手もいます。

規定では以下の通りです。

・2023 年度 JGA ナショナルチーム女子メンバーの者

・2023 年 7 月 28 日(金)時点のロレックスランキング上位 50 位まで
の者

・ 2023 年 7 月 28 日(金)時点の世界アマチュアゴルフランキング上位
10 位までの者

・ 2020 年、2021 年、2022 年及び 2023 年度の最終プロテストの第
1 日目の 4 週間前の日の属する週の日曜日までに開催された日本女
子アマチュアゴルフ選手権の優勝者

・ 2020 年、2021 年、2022 年及び 2023 年度の最終プロテストの第
1 日目の 4 週間前の日の属する週の日曜日までに開催された日本女
子学生ゴルフ選手権の優勝者

・ 2020 年、2021 年、2022 年及び 2023 年度の最終プロテストの第
1 日目の 4 週間前の日の属する週の日曜日までに本戦が開催された
日本女子オープンゴルフ選手権のローアマチュア

・ 2022 年度の最終プロテストの第 1 日目の属する週の月曜日から、
2023 年度の最終プロテストの第 1 日目の属する週の前週日曜日まで
に本戦が開催されたステップ・アップ・ツアー各競技の優勝者上記以外で JLPGA が承認した者



最終プロテストでは、101名出場 19位タイまでが合格 カットラインのスコアは ‐5
スコアだけ見ると簡単だった?と思われるかもしれませんが、ぼくは簡単だったとは思えません。

2023年からスタートの新しい試み

今年から始まったYouTube配信。最終プロテストの3日目と4日目にYouTubeでライブ中継がありました。普段のゴルフ中継とは違い、解説はありません。なので、現場の雰囲気がそのまま伝わります。なんとも言えない緊張感がYouTubeを通してでも感じられました。見ている側でも緊張感があったので、選手たちはより一層の緊張感があったと思います。また、会場では、スコアボードが設置され、ラウンド途中で自分の順位が確認できたそうです。これまでは、ラウンドを終えないと順位はわかりませんでした。途中で順位を知ることができるようになり、そのことがメリットに働くこともデメリットに働くことも選手によってさまざまです。ただ、ぼく個人の考えでは、途中のスコアが見ることができる方がいいと思います。あくまで考え方はそれぞれですが。


まだまだ終わらない戦い

プロテストに合格するとツアーに出場できると確約されたわけではありません。
まず、レギュラーツアーに出るためには、QTというツアーに出るための試合に出場して上位にいかなければなりません。これがまた大変な道のりになります。そこでいい順位で試合を終えるとようやくレギュラーツアーに出られます。ただ、レギュラーツアーに出場して予選をとらないと賞金は一切入りません。プロスポーツの世界は厳しいですね。本当に。


ちなみに、2023年にプロテストを合格した選手は、翌年のステップアップツアーには出場できます。レギュラーツアーと同様に予選通過しない限りは、賞金が入りませんが。。。



文:ライター ゆき

 

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