みなさんこんにちは、ライターのQuattroです。
今回の記事は「パターグリップ」について。
パターグリップの選び方も実は結構奥が深いんです。
そもそもゴルフクラブのグリップというのは、その断面が基本的に「円形」でなければならないという規制がありますが、パターに関してはこの限りではありません。
ルール上、形状の自由度が大きいので、市場にはユニークな形のパターグリップも多く出回っています。
選択肢が多いのはもちろん良いことなのですが、アマチュアゴルファーのなかには「何をどうやって選んだらいいのかわからない」という方も多いハズ。
そこで本稿では、パターグリップ選びの基本的な考え方や注意ポイントをピックアップし解説していきたいと思いますので、是非最後までお付き合いください!
※本稿では話をわかり易くするため、すべて「右打ち・順手グリップ(右手が下側にくるグリップ)」を想定して話を進めて参りますのでご了承ください。
パターのグリップ選びをする際に考える要素は大きく分けて以下の3つに分けられます。
・形状
・重さ
・素材
①形状
上述したようにパターのグリップはその形状にルール上の自由度が大きくあります。
太いグリップは手先の感覚が鈍感に(ヘッドの重さを感じづらく)なり、よりショルダーストロークを意識しやすくなります。
対して細いグリップは手先の感覚が鋭く(ヘッドの重さを感じやすく)なるため、より操作性を求める方にオススメです。
(細めのグリップは操作性が良い)
また、テーパーについても様々なタイプのものがあります。
「テーパー」とは右手側に向かってグリップが細くなっていく形状のことを指します。
テーパーがしっかりついているものは、右手側のグリップが細いということになりますので、右手の感覚が鋭敏になりやすく、一般的には「ボールを捕まえやすい」と言われます。
対して「スーパーストローク」に代表されるテーパーレスのグリップは、右手の感覚が鈍感になるため、引っ掛けのミスが出る人に合いやすいとされています。
(テーパーレスのグリップはグリップ全長にわたり、ほぼ同じ太さになっている)
②重さ
実はこの重さという要素は意外と見落としがちなポイントになります。
パターグリップの重さは40g台のものから100gを超えるものまで、非常に大きな幅があります。
「形状が大きい(太い)ものは重いんでしょ?」と思いがちですが、実はこれが落とし穴。
現代は素材のバリエーションが豊富になってきていますので、サイズが大きくても軽く作ることも、逆に小さくても重く作ることも容易になってきているのです。
(太くても軽く作られているグリップもある)
「同じようなサイズ感だからこれでいいやー」と適当に選んでしまうと、グリップ交換したあとに「あれ、全然振り心地が違う!」なんてことにもなりかねません。
ですので、グリップ交換時は元々ついていたグリップと新しいグリップの重量差があまり出ないようにするとバランスが崩れづらいです。
(意図的に重量差を出す場合は別)
ちなみに一般的にグリップが重くなればなるほど、相対的にヘッドが軽く感じやすくなります。
もちろん逆も然り。
最近はグリップエンドからウェイトを取り替えて重量調整できるモデルもありますので、尚更形状と重さの自由度が上がっていると言えますね。
③素材
素材は握り心地や打感に直結します。
これについては結果(ストローク)に対する一般的な傾向はあまりなく、いわゆる「好み」で選んで良いと思います。柔らかいものからコード入りの硬いものまで様々ありますので、店頭で実際に触ってみながら好みの感触を探してほしいと思います。
ここまでパターグリップについて諸々書いてきましたが、パターの性能を決める最も大きな要素はなんといってもヘッドです(笑)
料理に例えるならヘッドが素材でグリップは味付けや薬味のようなもの。
(シャフトも同じ)
ヘッドという素材の性能をより引き出したり、弱点をカバーしてくれたりする味付けがグリップなのです。
そんななかでも個人的にはグリップは「弱点をカバーする」方向に振ったほうがいいのではないかなーと思っています。
パターに求める基本的な性能はヘッドに持たせ、そのなかでも「もう少しだけこうしたいな」といった要素をグリップに持たせていくのがオススメのチューニングです。
ちなみに「ヘッドの選び方」については下記リンクの記事にて解説しておりますので、そちらもご覧ください。
【関連リンク】
今回は「パターグリップの選び方」についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
上述したのはあくまでも一般論で、最終的には「やってみないとわからない」というのが正直なところ。
上記の基本的な考え方を踏まえ、色々トライ&エラーをしていくなかで、ご自身にとっての「ヘッドとグリップ」のベストマッチを探して頂きたいと思います!
機会があればパターシャフトについても記事を書いてみたいと思っておりますので乞うご期待。
文:ライター Quattro