みなさんこんにちは、ライターのQuattroです。
先日、後輩の子からゴルフを始めたいのでクラブ選びの相談に乗ってほしいという連絡をもらいました。コロナ禍でゴルフ人口が増えているという話はよく聞きますが、こういうところでそのトレンドが本当なのだなと身をもって感じるわけであります。
さて、連絡をもらった私は「ドライバーは○○、アイアンは△△なかんじ、ユーティリティーがあればとりあえずフェアウェイウッドはいらないかなー…」といった内容の話を、さも当然かのように話してしまいました。
それを聞いた後輩君、「……?、、ドライバーってあの“大きい”やつで、アイアンって“ちょっと小さい”やつですよね…??、、ウッド…?ユーティリティーって何ですか…?」といったリアクション、さながらスタバで初めて注文をするオジサンのようにお困りでした(笑)
これは私が100%悪い!
自分の常識が他人にとっての常識ではないことを忘れてしまっていたわけです。そこから画像を見せながら細かく説明し、後輩君の理解度はそれなりに高まってくれたのですが、同時に「世の初心者ゴルファーさんは同じようなことで困っているのかもしれない」という思いに駆られてしまいました。
そこで!本稿では初心者さんやこれからゴルフを始めてみようかなと検討されている方に向け、超基礎的なゴルフクラブの種類の解説をしてみたいと思います!
ベテランゴルファーの皆様も初心に帰ったつもりで最後までお付き合い頂けますと幸いです。
まず、ゴルフクラブを構成する“パーツ”の解説から。
ゴルフクラブは大きく分けて以下の3つの部品から成り立っています。
ゴルフクラブの最も先端にあるパーツで、ボールを打つ際に直接コンタクトする部分です。大まかに分けると「ウッド」・「アイアン」・「パター」に分類され、それぞれ特徴が異なります。
ゴルフクラブの特性を決める最も重要なパーツであり、クラブのカテゴリーの呼称はヘッドのカテゴリーの呼称とイコールと思っていただいて差し支えありません。
ヘッドから伸びている、いわゆる“棒”の部分です。
このシャフトにも様々な種類があります。材質はもちろんのこと、同一メーカー・同一ブランドのシャフトでも、重量違い・フレックス(シャフトの硬度)違いが多数存在したりなど、初心者さんが一番わかりづらい部分がシャフトなのではないかと思います。
料理で例えると、ヘッドは“素材”でシャフトは“味付け”みたいなもの。
素材が良くても味付けが悪いと料理は台無しになってしまいますので、このシャフト選びも非常に大事な要素です。
ラストはグリップですね。これはクラブを実際に握るときの接地部分になるものでして、主にゴムや樹脂でできているものが多いです。
グリップでクラブの性能が大きく変わる、ということはないかもしれませんが、太さや重さによって振り心地・フィーリングは明らかに変わります。
クラブは人間が振るものですので、このフィーリングの違いが弾道に影響を与えるといことはしばしばあることですし、グリップにこだわりのある上級者は意外と多いです。
続きまして上述したヘッドの種類について、それぞれの特性を解説していきましょう。
見た目的には大きく、ボテッとした形状のヘッドです。初心者の皆さんでも聞いたことがある方が多いであろう“ドライバー”もこの「ウッド」にカテゴライズされます。
現在はチタンやカーボンで作られることがほとんどですが、その昔は木製だったため「ウッド」という呼称が使われています。基本的には距離を稼ぐ(≒遠くに飛ばす)ことがウッドの主な目的になります。
ウッドに比べてシャープな形状で、クラブセットの中で最も多くの本数を占める(ことが多い)ヘッドです。
ウッドよりも飛距離性能はありませんが、コンパクトな形状のため操作性がよく、「狙った距離を打つクラブ」という位置づけになります。本数が多いのもそのためで、フェース面の角度(“ロフト角”といいます)が異なるアイアンをたくさんセットに入れておくことで“狙った飛距離”を打ち分けます。
ちなみにアイアンにはロフト角に応じて番号が振られており、数字が大きくなればなるほどロフト角は大きくなります。ロフト角が大きくなる、ということはフェース面がより上に向いてくる(空へ向いてくる)ということですので、その分だけ飛距離も落ちてくるということになります。
ウッドと同じく、元々は鉄で作られていたため「アイアン」という呼称が使われています。現在も鉄製のヘッドは生産されていますが、ステンレスや合金を使用したヘッドも多数存在します。
また、“ウェッジ”といわれるクラブもアイアンにカテゴライズされるクラブです。
「短い距離のショット(アプローチ)に特化させたアイアン」という理解をしておいて頂ければ、初心者の段階では差し支えないかと思います。
こちらはゴルフクラブの歴史のなかでは比較的最近になって登場したヘッドでして、ウッドとアイアンの中間、いわゆる“ハイブリッド”した形状のヘッドを指します。
そのほかにもメーカーさんによっては「ユーティリティー」や「レスキュー」といった呼称を使用するケースもありますが、どれも「ハイブリッド」にカテゴライズされるクラブです。
ハイブリッドの話をし始めてしまうと、それだけで膨大な文章量になってしまいますので割愛しますが(笑)、ウッドとアイアンのいいとこどりをした、「比較的簡単に飛ばせるクラブ」としてアマチュアには重宝されることが多いクラブですね。
これも比較的一般に馴染みのあるクラブではないでしょうか。
ゴルフをプレーしたことがなくても、「パターゴルフならやったことある!」という方は多いのではないかなと思います。
パターとはボールを「転がす」ことに特化させたクラブであり、最終的にカップにボールを入れる際にはほとんどの場合はパターを用います。
すべてのクラブのなかでヘッド形状のバリエーションが最も多く、選択の自由度が高いことも特徴の一つです。
【関連記事】
本稿ではゴルフクラブの構成要素や基本的なヘッドの種類について解説してみましたがいかがでしたでしょうか。
道具を使うスポーツのなかでも、ゴルフほどその種類が多く、かつ複雑な道具を使うものはあまりありません。
その複雑さがゴルフというスポーツの面白さでもあるのですが、同時にそれがゴルフ始めるということに対してのハードルとなってしまっている側面も大いにあると思います。
この記事がその“とっかかり”の部分となって、ゴルフを始めたい方・始めたばかりの方がクラブに対する理解を深める一助となれば幸いです。
【関連記事】
文:ライター Quattro