ゴルフ好きのみなさんこんにちは。
突然ですが、『禅パッティング』という本を見かけたこと、手にしたことはありますか?
『禅パッティング』は、ゴルフ好きの方にはぜひ一度読んでいただきたい本です。
主にゴルフパターゲームにおけるメンタルのこと、考え方について書かれている本ですが、読み進めているとゴルフだけではなく何気ない日常にも繋がる部分があったり、その時その時で色んな受け取り方ができるのでとても面白かったです。
きっとここに立ち寄ってくださった皆さんは最後には禅ゴルフシリーズを読んでみたい!!という気持ちになること間違いなしです。
本当は全部話してしまいたいくらいですが・・・本の世界で、直接著者の言葉に触れて、見て、感じていただきたいので今回は前触れのような形で2つに絞りました!
(文を引用することも考えましたが、私が受け取って感じた簡単な説明のみにさせていただきます。)
・心を空にする
『禅ゴルフ』の方で深堀りされている内容のようですが、ゴルフをする上で、そして人生を楽しく生きる上できっと重要なことなのではないかと感じた部分です。
大人になるにつれ新しい情報を取り込んだり、素直に書き換えたりすることはなかなか難しくなってきます。私はコーチのいうことを、それはやりたくない動きだからやらない、と自分の測りにかけて素直に受け入れられない時があります。心を「不識」の状態に持っていくことがいかに大切なのかを感じさせられました。
・使う言葉に気を付ける
『禅パッティング』では、言霊についても触れられていました。
プレー中に自分が自分に発した言葉は、他人に浴びせられるマイナスな言葉よりも大きなパワーを持つ、ということです。周りからかけられる言葉や自分が周りにかけた言葉は受け取り方で変えられるとしても、自分が発して自分に聞かせた言葉は重みが違うそうです。
人にしたことは自分に返ってくる、という言葉にすこし似ているようにも感じました。
ただの言い伝えという認識でしたが心理学の観点からのお話だと、説得力があって少しドキッとしてしまいますね。
禅ゴルフシリーズからは『禅ゴルフ』と『禅パッティング』の2冊が出版されています。
この本の著者、ジョセフ・ペアレント博士は30年以上にわたりアスリートだけではなく、俳優やアーティスト、ビジネス・エグゼクティブなど人生全般のメンタル面への指導を従事してきた世界的にも有名な心理学者です。
PGAツアー・インストラクターの肩書きを持ち、ビジェイ・シン、デビット・トムズ、カルロス・フランコなど数々のトッププロを指導されてきました。
この本の中には、ジョセフ・ペアレント博士の周りにいたアマチュアだけでなく世界で活躍していたトッププロも登場してきます。共感できる部分や、こんな考え方があったのか、という自分でも気づかなかった部分などもあり新しい発見が得られました。
また、冒頭で著者が語っているこの本(『 禅パッティング 』)を執筆した2つの理由にとても感銘を受けたのでご紹介いたします。
1つ目はパッティングの袋小路に迷い込んだゴルファーが活路を切り開き、パッティングに秀でるためのお手伝いをしたいと思ったこと。(中略)
2つ目は日常生活でも読者に袋小路から脱出し、これまで以上に人生をエンジョイしていただくこと。(中略)
極端に言えば、パッティングはゴルフの縮図であり、ゴルフは人生の縮図だ。
「ゴルフは人の性格を形成する可能性を持ち、暴露する確実性を持つ」
※ジョセフ・ペアレント(著)、塩谷紘(翻訳)『 禅パッティング 』(ベースボールマガジン社、2007)
初めてこの本を見た時は、パッティングのことだけで一冊の分厚い本にするなんて、私には一生をかけても書き上げられないと思うほど信じられなかったです!すごいですよね(笑)
この本の中の「パッティングが、そしてゴルフが人生の縮図に繋がっている」という言葉には多くのゴルファーは共感できる部分があるのではないでしょうか。
何より私自身もゴルフを20年近くプレーしてきて実際に18Hのゲームは人生に似ていると感じていたことでした。
読み終えてみると、ゴルフプレーヤーがゴルフをしている時だけではなく、仕事や友人との関係、日常生活の人生との向き合い方も見つめ直せるような1冊だと感じました。一つひとつの言葉がとても濃く、それでも簡潔に、一番まっすぐに読者に届かせるような内容でした!
この本の著者、ジョセフ・ペアレント博士の頭の中をもっともっと覗いてみたくなりました。
私はまだ『禅ゴルフ』を読んだことがないので、禅ゴルフの世界を見るのが楽しみです!!
ジョセフ・ペアレント(著)、塩谷紘(翻訳)『禅パッティング―グリーン上のメンタル・ゲームをマスターする法』(ベースボールマガジン社、2007)
https://onl.tw/yEaGtYB
文:ライター 和奏