ゴルフにおいて、最初から最後までプレー中に使うギアは、「ゴルフシューズ」が含まれる。
その一番使用するギアに、もっともっと“こだわり”が必要ではないだろうか。
皆さんは、どんなゴルフシューズが良くて、どんなところにこだわりがありますか。
まだこだわりがなければ、何がどういいのか。とにかく、ゴルフシューズを履きまくってみてください。どんな人でも履いたら必ず違いを感じます。今回は、ProSL Sport(プロエスエル スポーツ)を試しました。皆さんのこだわりにこのシューズが響きますように。
(最終閲覧日2023年1月22日 公式FootJoy HP:
https://www.footjoy.jp/products/detail.php?product_id=1183&color_id=1373 )
今作が第4世代NewPro SL。そのアウトソールのインフィニティアウトソールは、今回のモデルにも継続している。ぼくは、PRO SLといえば、このアウトソール!というイメージだ。これが、「PRO SL」のこだわりであると思う。
このアウトソールは、足の外側にたくさんの突起を作り、グリップ力を上げる工夫をしている。今作は、第3世代よりもヒール幅が大きく、スパイクレスポイント(突起)数も増やしている。そうすることで、芝とアウトソールの触れ合う表面積が大きくなる。ということは、しっかりグリップされ、安定してプレーができるということだ。
そして、インフィニティアウトソールにすることで、アウトソール全体のバランスが良くなる。例えば、スエー(スライド)を止めるために、足の外側(小指側)にグリップ力を強化するというシューズもある。そのシューズの特性に恩恵を受けるプレーヤーもいるが、逆効果のプレーヤーもいる。
逆効果のプレーヤーというのは、例えば右打ちのプレーヤーでインパクトからフォローにかけて左足を回転させて打つ人がいる。そのプレーヤーにとっては、回転をしないようにゴルフシューズがグリップしてしまうため、逆効果になるだろう。
“癖がない”ノーマルなPRO SLは、履くプレーヤーを選ばない。それが、スパイクレスシューズとしてツアー着用率No.1の理由だろうと思う。
*2021-22シーズン(8月現在)PGA, EU, LPGA, JGTOツアーでゴルフシューズ年間累計使用率No1 : Durrell Survey調べ
PRO/SL(Carbon, Core 20&22 モデル)シューズ同ツアースパイクレスシューズでシリーズ別使用率No1 : Acushnet Company調べ
前作とはっきり違う部分は、見た目でもわかるアッパー(シューズの上の部分)です。
防水力の向上なのかなと思いきや、フィット感とソフトな履き心地を実現するという。(もちろん、防水力もアップ)だけど、正直、僕は、最初の2ラウンドくらい小指部分が当たり痛かった。
だけど、不思議なことに3ラウンド目くらいには、アッパーが柔らかくなって、なんの問題もなく履くことができた。
第4世代のアッパーは2層構造になっており、伸縮性の高い素材の層が足に吸い付くようなフィット感をもたらし、ソフトな履き心地を実現しているという。ラウンド数が増えるたびに自分の足にフィットしてきそうで、これからのラウンドがとても楽しみだ。そして、ぜひ雨の中でもプレーしてみたい。
まずは、機能性よりも快適性が大切です。
シューズ選びの基本は、快適に履けるかどうか。それは当然、一日中使うギアであるからです。
快適に履けるかどうかは、そのシューズに自分の足があっているかどうかです。メーカーがいくら快適性を発信していてもプレーヤーそれぞれ自分の足に特徴があります。
今回のPRO SLも合う人、合わない人がいるのが当然です。ですが、まずは、試し履きをして、足の当たる場所がないかどうか。痛みを発症しないかどうか。まずはそこにとことんこだわることが必要です。
そしてそのあとで、機能性に目を向けてみてください。どんなところがグリップ力を発揮しそうなのか、防水力はどうなのか、アウトソールの硬さはどうなのか。シューレース、ダイヤル式でどんなフィット感をもたらしてくれるのか。
道具選びもゴルフというスポーツにおいては、楽しみ方の一つです。こだわりまくることが大切です!
文:ライター ゆき