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2022/11/02

サンドウェッジの選び方のコツを丁寧にご紹介

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サンドウェッジの選び方

みなさんこんにちは、ライターのQuattroです。今回の記事はサンドウェッジの選び方についてです。

サンドウェッジに苦手意識を持っている方、結構多いですよね。アイアンのフルショットでのミスなどに比べ、サンドウェッジでのミスは物理的な距離として「すぐ目の前」で起きるため、精神的なダメージもより一層大きいもの。

そんなサンドウェッジですが、14本のクラブのなかで選び方もとても難しいものの一つです。サンドウェッジは14本のクラブのなかで最も多様な打ち方をするクラブ。1本に様々な役割を背負わせ尚且つその役割のすべてを一定レベルで満たそうとすると、クラブ選びもなかなか一筋縄ではいかないのです。

そこで本稿ではサンドウェッジの選び方の一つの考え方というものを皆様にお伝えできればと思いますので、是非とも最後までお付き合いください。

サンドウェッジ選びの3大要素


サンドウェッジを選ぶ際に考えなければならないことは主に3つ。以下、それぞれ解説してみたいと思います。


ロフト角

まずはロフト角です。一般的にサンドウェッジとして考えられるロフト角の範囲は54~58°ぐらいのレンジでしょうか。ロフト角が増えれば増えるほど、フワッとした柔らかい球やスピンを効かせた球を打つことができるポテンシャルは高まりますが、それに伴い難易度も増します。

ロフト角が増えるということは、フェース面がより空を向く、つまりはリーディングエッジがよりボールに対して鋭く向いてくることになります。こうなるとフェースとボールがコンタクトする接地面(有効打点エリア)が狭くなり、よりシビアなコンタクトが求められるために難易度が増す、ということです。

これをしっかりコントロールできるのであれば、ハイロフトのウェッジを使っても問題ありませんが、1球1球のバラつきが大きければ要注意。アプローチでもフルショットでも、常にコンスタントに同じような球が打てるロフト角を選ぶことを意識しましょう。

もちろん個人差はありますが、56°ぐらいのロフト角が扱いやすいと感じる方が多いのではないかなーと思います。


バウンス角

続いては「バウンス角」について。バウンスとはウェッジのソール部分の出っ張りのことを指します。バウンスは地面にソールがコンタクトした際にリーディングエッジが刺さるのを防いでくれる機能があります。


(この出っ張りがバウンス角)

ではバウンスがあればあるだけいいのかというと、話はそう簡単ではなく…。自分の打ち方に対してバウンスが少なすぎれば上述したように地面に刺さってしまうミスが出やすくなりますが、逆に多すぎればソールが跳ねてトップのミスが出るリスクが高まります。

つまり自分にとって“丁度いい”バウンス角を見つけることが重要なのです。巷では「ハイバウンス(バウンス角が多い)=初心者向け」、「ローバウンス(バウンス角が少ない)=上級者向け」というような図式で語られることがありますが、個人的にはこの考え方はあまり適切ではないと思います。

バウンス角選びで最も重要なことは自分の「入射角」を知ることです。

入射角が鋭角な方はフェースが立って入ってくる分だけアドレス時よりバウンスが減る方向に作用しますので、クラブとしてのバウンス角は予め多めにしておくほうがベター。対して入射角が緩やかな方は、ボールコンタクト時にバウンスが減らずに(場合によっては増えて)クラブが入ってきますので、バウンス角は少な目のほうがマッチしてくる可能性が高くなります。


(入射が鋭角だとバウンスは当たりづらくなる)


(入射が緩やかだとバウンスは当たりやすくなる)

また、特にアプローチ時の話になりますが、フェースを開いて使うタイプか、スクエアに使うタイプかということもバウンス角選びの重要な要素です。

フェースを開くとバウンス角は増える方向に作用しますので、このタイプの方はクラブ自体のバウンス角は少な目、スクエアに使う方はバウンス角多めのクラブを使うというのがセオリーです。

最後の要素は「顔」です。顔とはすなわちクラブの“見た目”のことを指します。

冒頭でも述べましたように、サンドウェッジは14本のクラブのなかで最も多様な打ち方をするクラブ。つまり最も“イマジネーション”を求められるクラブであるとも言い換えられます。

どんな場面においても、クラブを構えたときにクラブの動かし方・自分が打ちたい球のイメージがしっかりと湧くような顔を持っていることがサンドウェッジにとっては重要な要素。

やはり見た目からも良いイメージが湧かないと不安を持ったままショットに臨むことになってしまいますので、そのようなクラブではミスの確率も当然高まってしまうのです。

まとめ

本稿ではサンドウェッジ選びの基本について解説してみました。繰り返しになってしまいますが、サンドウェッジ選びは求められるショットが多様なために非常に難しいです。ウェッジ1本に対して相反する機能を求めてしまうのがゴルファーの性というもの。例えば、「通常のアプローチは緩やかな入射で打つのでローバウンスが良いけど、バンカーは打ち込む意識が強いからハイバウンスが良いな」なんて思っているゴルファーも一定数いるわけです。

個人的には……このような問題を解決するためにはサンドウェッジを2本入れてしまうという選択肢もアリなのではないかなと思います。同一ロフト・バウンス違いのウェッジを入れてみたって全然いいわけです(既に14本のクラブがバッグに入っている方は何を抜くかという問題も出てきますが…)。

ゴルフは自由です。基本の考え方やルールは守りながらも既成概念に捉われすぎず、本当に自分に必要なクラブ選びをすることがスコアアップのカギかもしれませんよ!!

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文:ライター  Quattro

 

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