みなさんこんにちは、ライターのQuattroです。世の中がコロナ禍に翻弄され、もう3年が経とうとしています。この3年のなかで、マスク生活も含めて様々な生活様式が変化しました。
そんななか、ゴルフは3密を避けられるレジャーとして注目を集め、特に若い年齢層の方でゴルフを始める方が非常に増えました。実際ゴルフ場は予約が取りづらくなっておりますし、週末の練習場は打席が満席…なんてことも最近は珍しくありません。
私の周りでも「最近ゴルフを始めた!」という方が本当に大勢います。そんな方々からよく相談を受ける内容が「クラブを買いたいのだけどどうすればいいの(何を選んだらいいの)?」というもの。
ゴルフクラブって種類が多すぎて、初心者の方には何を選んでいいかチンプンカンプンですよね。シャフト・ヘッドバランス・レングスなど、専門用語も多いですし…。
そこで!!本稿ではそんな方々のため、初心者のクラブ選びについてのあれこれを解説してみたいと思います。
初心者のクラブ選びにとって大事なこと、それは「簡単(易しい)」・「長く使える」・「スイング作りの邪魔をしない」という3点をしっかり抑えることだと私は考えています。
・簡単(易しい)
当然ながら、初心者さん向けですのでまずは易しいクラブであることが必須条件です。ゴルフというスポーツは「とにかく難しい」という特徴があります。特にビギナーのうちは綺麗な飛球を描くボールを打つなんてことはとても難易度が高いわけです。そんななかで難しいクラブを使ってしまうとゴルフがさらに難しくなってしまい、最終的には楽しくなくなってしまいます。
ですので、まずは易しいクラブ、具体的には“球が上がりやすい”モデルをチョイスするとよいでしょう。アイアンでいうとおススメは「ポケットキャビティ」と呼ばれるモデルで、バックフェース側(フェースの裏側)に空洞(ポケット)があるようなタイプです。逆にマッスルバックと呼ばれる、バックフェースがつるっとしているモデルは球が上がりづらいモデルですので、初心者の方にはおススメできません。
(これがポケットキャビティ。バックフェース側がえぐられていて、ポケットになっています)
(こっちはマッスルバック。バックフェース側がつるっとしている。見た目はカッコいいが難しい…)
ドライバーについては大型ヘッド(ヘッド体積460cc)のモデルで重心が深め(フェースからバックスイング方向に遠い位置)にあるものが良いでしょう。
・長く使える
初心者ゴルファーとベテランゴルファーを比べたとき、ここからの伸び代が大きいのは言うまでもなく初心者さんです。つまり、初心者さんが“現在の自分”に完璧に合わせてクラブを選んでしまうと、上達した際に“すぐに”そのクラブが合わなくなって買い替えなければいけないという事態になってしまうリスクがあるのです。
では、長く使えるクラブとはどんなクラブなのか。ポイントは「シャフト選び」にあります。ヘッドは上述したようなモデルを選んで頂ければ上達しても比較的長く使えると思います。
一方でシャフトに関しては、「柔らかすぎるもの」と「軽すぎるもの」については要注意。その人自身の体力にもよるので、ここで一概に「この重量帯・硬さ(フレックス)がおススメです!」という表現は正直しづらいです(ゴメンナサイ)。特に重量に関してはクラブセット全体の流れについても考慮しなければならないので、店員さんやギアに詳しい先輩ゴルファーに相談するのが良いかと思います。
・スイング作りの邪魔をしない
ゴルフクラブにはある側面だけの性能に特化させた、いわゆる「尖ったモデル」というものが存在します。「絶対にスライスさせない」、「方向性は犠牲にしてもとにかく飛ばしたい」というようなモデルのことですね。
これらはスイングがある程度固まってしまったベテランゴルファーが、スイングを変えることなくクラブで自分のミスを解消しようと思ったときに買うクラブです。初心者の段階では、スイングはまだまだ発展途上。ある程度ニュートラルなクラブでスイングを研鑽していくことも非常に重要なことかなと個人的には考えております。
クラブ選びの際に気になるもう一つのポイント、それは「新品で買うか、中古で買うか」という点かと思います。
結論から申し上げると、「どっちでもいい」です(笑)
上述したポイントを満たしたものであれば、新品でも中古でもどちらでも構いません。新品or中古、どちらを選ぶかの基準はひとえに「時間をお金で買うか否か」という点になります。
まず中古品について。中古品にはコストを抑えることはできるというメリットがありますが、上述したポイントを押さえられているかどうかを1つ1つ確認していかなければならないというデメリットがあります。知識もまだまだ十分ではないでしょうから、店員さんや先輩ゴルファーに確認しながらなど、手間と時間が圧倒的に掛かります。
対して新品については金銭的コストはかかるものの、いわゆる“スターターキット”のようなものをポチってしまえば、ほとんど時間をかけずにクラブをそろえることができます。セットで買ってしまえばクラブ全体の流れも綺麗に揃っているので、何かクラブ上のエラーが生じるリスクもかなり軽減できます。
どちらを選ぶかは人それぞれの予算・価値観に依ってきますので、自分のライフスタイル等に合ったほうを選んで頂ければよいかなと思います。
※関連記事
今回は初心者さんのクラブ選びについて解説してみましたがいかがでしたでしょうか。
恐らく、これを読んでくださった初心者さんの大多数は「え、自分で選ぶのかなり大変じゃない?」と感じられたかと思います。
はい、その通りです(笑)
ゴルフクラブ選びってベテランでさえ本当に難儀なんです。これを初心者さんが独力でするのは非常に厳しいのは明らか。中古であろうが新品であろうが、ゴルフクラブを買うということは決して安い買い物ではありません。
せっかく買ったものが無駄にならないよう、仲の良い先輩ゴルファーやスクールに通っていればそこの先生など、信頼できる方にしっかりと相談したうえでマイクラブデビューしてみてください。
そこから段々と“ギア沼”にハマってきたら……。そのときはまた僕とお話しましょう(笑)
文:ライター Quattro