ティーショットで左に曲げて木に当たってしまい、どこにボールが飛んでいったかよく見えなかった。
もし、ボールが無くなってしまうとティーイングエリアからホールへプレーすることの連続性が途絶えてしまいます。ボールを見失って紛失球となったり、またOB(アウトオブバウンズ)となってしまった時は、1罰打を加えて、直前のストロークをした場所からプレーをしなければなりません。
今回は状況別での対処法を確認していきましょう!
もうボールは見つからないかもしれない。そんな紛失球、またはOBかもしれないと思った時のために打ち直しの処置をあらかじめプレーしておくのが暫定球です。(規則18.3)
その場合は別のボールが暫定球であることを明確に伝えなくてはならないので、プレイヤーは『暫定球を打ちます』と宣言しなくてはなりません。もし、暫定球であることを告げずに直前のストロークをした場所からプレーした場合は、元のボールは紛失球となってしまうため見つかったとしても別のボールが3打目としてインプレーになってしまいますので注意しましょう!
暫定球を宣言しプレーした後で、元のボールがコースで見つかった!(規則18.3)
元のボールが見つかった時点で暫定球の役割はお終いです。それがとんでもないトラブルの様な状況で見つかった場合でも元のボールでプレーしなければならないため、暫定球のボールを選択することはできません。
まだボールが見つからない…あるかもしれないボールを探し出したい!という時、ボールは何分探せるのでしょうか
プレーの進行時間は、一緒にプレーをしている同伴者だけでなく後続のプレーヤーにも影響します。それはまるで高速の渋滞のように全体の進行に迷惑をかけてしまうんです。残念ですが、ボールは探し始めてから3分以内にボールを見つけることができなければ、そのボールは紛失球となってしまいます。(規則18.2)
スロープレーにならないように時間が来たら諦めて次に切り替えましょう!
困った!ボールはあったけど… 自分のボールなのかはっきりわからない(規則7.2)
なんとなくバックに入っていたボールでプレーしていたので自分の使っていたボールがよくわからない…なんて時によくおこる問題です。誰かがきちんとボールを見ていて認識していたのであればそのままプレーを継続することができますが、確認できなければ紛失球となってしまいます。
こうならないためにも、事前にボールが識別できるようにブランドや番号を事前に確認しておきましょう。油性ペンでマークを入れておくのもアイディアです!
最後はペナルティーエリアに入ってしまった場合についてです。
ボールがペナルティエリアに入ったのかが疑問だった場合は暫定球を打つことができますが、 元のボールがペナルティーエリアに確実に入った場合は暫定球を打つことはできません。(規則18.3)
ペナルティエリアの中にあるボールをそのまま打つか、救済を受けてプレーしましょう!
ゴルフの原則はボールをあるがままにプレーすることにありますがボールを紛失してしまった場合はそうもいきません。規則は最もフェアにゲームを続ける方法を教えてくれています。規則を正しく適用しプレーを楽しみましょう!
文:ライター 大谷奈千代