「あぁ、もうボールをなくすのは嫌だ!いっそのことクラブ買い換えよう」そう思いながら帰路に着くゴルファーは多いのではないでしょうか。それだけがスコアを決するわけではない、頭では分かっていてもドライバーやウッドなどの長打を打つクラブでのOBは心に傷跡を残すものです。
そこで今回は球筋を大きく左右するクラブ選びのポイントをご紹介したいと思います。毎シーズン、各メーカーからかっこいい新モデルが出ますが、まずは落ち着いてどれを買うべきか考えてくださいね!
今回お伝えするクラブ選びのポイントは「顔」です。
顔と言われてもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんね。
打つ面であるフェースとはまた違い、構えたときに上から見るクラブの見た目のことを俗に「顔」と呼ぶのです。
顔にはいくつか見どころがあるのですが、特に大事なのがつかまり顔か逃げ顔かということ。
つかまり顔というのは普通に振っても自然とドローボールになりやすく、逃げ顔はひっかけにくいというのが特徴です。一般的にビギナーやアベレージプレーヤーにはつかまり顔が優しく、競技志向やプロゴルファーは自身のスイング技術で球を捕まえられるので分かりやすいつかまり顔は嫌う傾向があります。
とは言え、最終的には人それぞれのミスの傾向や持ち球に合わせて選ぶべきなのでベストスコアが120だからといって無条件につかまり顔のモデルを選ぶ必要はありません。
さて、このつかまり顔かそうでないかの見分け方についてはポイントが3つあります。
1.シャフトの刺さり方
2.クラブのライ角
3.フェースのヒールとトゥ側の厚みの差
1.シャフトの刺さり方
シャフトの刺さり方と聞いて疑問に思う方も多いかもしれませんね。
実はドライバーヘッドに対してシャフトが差し込まれている角度はモデルによってそれぞれ異なるのです。
是非ゴルフショップに行ったら並べて観察してみてください。目の前にクラブを自然において、シャフトの延長線上にフェースがまっすぐ揃う場合これはスクエアフェースと言い特に特徴がないものとなります。
シャフトの延長線よりもフェースが左を向くものがつかまり顔、そしてその逆が逃げ顔となります。実際には極端な逃げ顔は存在せず、ほぼスクエアかほんのわずかにオープンになっている程度です。
2.クラブのライ角
シャフトと地面が作る角度をライ角と言いますが、今回はあくまで顔の判別なので自然にヘッドを置いた時にソールがどれくらいピッタリ地面と合うかと考えていただいても構いません。ソールのトゥ側がはっきりと浮いているものをアップライトなライ角と言い、フェースにロフトがある関係で実際にフェース面は左を差しますのでこれはつかまり顔となります。逆に、ソールがぺったり付くものはフェース面がまっすぐなので特段つかまりやすくはありません。
3.フェースのヒールとトゥ側の厚みの差
割と知られていませんが、フェースの厚みのバランスでも顔って変わるんです。トゥ側に厚みがあると比較的左を向いているように見えてきます。逆に、ヒール側に厚みがあると右を向いているように見えてきます。あくまで厚みであって、フェースのトップラインの見え方が変わるだけで面の向きそのものが変わるわけではありません。でもやっぱり人間ですから、構えた時の見た目に反応してしまうことは往々にしてあるものです。
ということで今回はドライバーを顔の見え方から選ぶ方法をまとめてみました。
つかまりやすいのに、つかまり顔に見えないとか、つかまり易そうでその通りつかまるとか、紹介したポイントが組み合わさることで多様なパターンがあります。
最終的には自分が構えたときにしっくりきて、打ちたいボールのイメージに繋がるようなものを選ぶと良いと思います。
「そんなのイメージしたことない!」ということであれば、ショップで複数のモデルを打ち比べてフィッターさんと相談するのが後悔しない買い物ができると思いますよ!
ライター:文 アッキー永井