Foresight SportsのInstagramより引用 最終閲覧日2021年6月28日
https://instagram.com/foresightsports?utm_medium=copy_link
先日の全米オープンの会場でもGCQuadを使っている選手がかなり増えましたね。
ゴルフメディアやSNSなどをチェックしていると、ツアー会場の練習場では弾道測定器を使って練習している景色をよく目にします。ボールデータを知ることは、当然ながら大事なことですよね。仮にクラブを変えてしまったら、いつもの番手通りにボールが飛ばないってこともありえます。それがネガティブなことでもポジティブなことだとしても困ってしまいますよね。
ボールデータを知ることの大切さは、いくつもあると思いますが、ここでは2つ紹介させて頂きます。
1つ目
・普段との違いがあるか。
例えば、いつもよりボールが飛んでいる場合、その日の体調やトレーニングなどの成果が影響しているかを考えたり、スイングの動きに何か変化が起きたのかなどを考えるきっかけになります。
2つ目
・クラブやボールを変えたことによる違いはあるか。
普段からのボールデータを知っていれば、クラブを変えた際、どれくらい飛んでいるか、反対にどれくらい飛んでいないかを知ることができます。ボールを変えたときについても同じことが言えますね。
先ほどに挙げた2つの例からGCQuadが選ばれる理由が見えてきます。
その理由のひとつが「風の影響を受けないボールデータ」 を知ることが出来る点です。
GCQuadは、カメラ式の弾道測定器です。
そのカメラは1秒間2,000枚を撮影できる高性能ハイスピードカメラが搭載されています。そのカメラでボールの動きを捉えてデータが表示されます。
「なぜ風の影響を受けない方がいいのか?」ということに関してですが、当たり前ですが、フォローの風(追い風)では球は飛びやすくなり、アゲインストの風(向い風)では、球は飛びにくくなります。風の影響を受けたボールデータをみて、「今日は飛ばない。」「今日は飛んでる。」と感じてコースに行ってしまうと、「あれ?飛んでる!」とか「あれ?飛ばない。」ということが起こってしまいます。
なので、「風の影響を受けないボールデータ」には価値があるのです。
先日の全米オープンの練習場の写真です。
Foresight SportsのInstagramより引用 最終閲覧日2021年6月28日
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GCQuadがたくさん並んでいますが、同時にトラックマンも並んでいるのが見えます。(打席後方のオレンジ色のマシン)この週のトラックマン使用率は77%。(トラックマンジャパンの公式Instagramより)
トラックマンも同じ弾道測定器ですが、GCQuadと違う点があります。
それはトラックマンの場合は、ドップラー系弾道測定器になり、ドップラー系というのは軍事用のレーダーを使用してボール飛球線後方からボールをレーダーで追尾し計測をしています。
ですので、ショットしたボールの追尾をしている為、ボールが実際に飛んだ距離が正確に分かります。
プロゴルファーたちは、どちらのマシンも使ってそれぞれのデータを見比べてその日の調子や風の影響を練習場で感じでいるようです。
ここではヘッドスピードのデータについて話を進めていきます。ヘッドスピードを測る機械は、様々な機械があります。トラックマンでもヘッドスピードは測れますし、GCQuadでもヘッドスピードを測ることができます。
トラックマンではヘッドスピードの数値が遅く、GCQuadではヘッドスピードの数値が速くでます。
実際、同時に計測すると遅い速いの誤差がでるのです。
では、なぜでしょう?
答えは、計測する位置の違いです。
トラックマンの場合は、ボールに当たったときのヘッドスピードを計測しています。
一方で、GCQuadはボールに当たる1コマ前のヘッドスピードを計測しています。
この計測する位置の違いで誤差が生まれているのです。
トラックマンは、ヘッドがボールに衝突した時のデータになるので、ややヘッドスピードが遅く出やすいです。
GCQuadの場合は、ヘッドがボールに衝突する前のスピードなので、トラックマンより速いスピードがでます。
トラックマンに限らず、よく「この機械は厳しい」という声を耳にすることがあります。
どうやって計測しているのか、どこを計測しているのかわかれば納得いくのではないでしょうか。
せっかくなので、ミート率(スマッシュファクター)についても少しふれておきましょう。
ミート率には、計算式があります。
ミート率=ボール初速÷ヘッドスピード です。
ということは、トラックマンのほうが、ミート率は高くなりやすいのです。
例えば、ボール初速が69.0m/sでヘッドスピードは47m/sとします。先程の計算式に当てはめると
69÷47=1.46 となります。
1.46がミート率です。
もしヘッドスピードが1m/s遅くなると、
69÷46= 1.5 となります。
よって減速したヘッドスピードで計算するトラックマンの方がミート率は高くなる傾向にあります。
この質問の答えは、「どちらも正しく、正確だ」ということです。
トラックマンを使用しているゴルファーはこの違いをよく知っています。
反対にGCQuadを使用しているゴルファーもこの違いをよく知っています。
それぞれのマシンごとに得意なことがあるのです。
GCQuadの価格ですが、額賀 辰徳プロのYouTube「額賀 辰徳公式チャンネル」でGCQuadの回があります。
そこで出されていた金額は242万円です。最近では、一般ゴルファーの購入も増えてきています。
ゴルフ上達のためには、ボールデータを知ることはとても重要なことです。
安くない買い物なので、まずは、ゴルフスクールやゴルフショップで体験してみるのがいいかもしれませんね。
額賀辰徳プロ YouTube はこちら https://youtu.be/WKJ3Gr07MyY
GCQuadやトラックマンのほかにも弾道測定器は発売されています。
例えば、スカイトラックもその一つです。こちらは、30万円くらいで買えるようです。
スカイトラックHP→ https://www.sky-trak.com/
トラックマンジャパン HP http://trackmangolf.jp/
GCQUAD購入先 EnjoyGolf&SportsJapan HP http://enjoy-golf.jp
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文:ライター ゆき