生涯に一度達成できるかできないかと言われているホールインワン。 米国「Golf Digest」誌によると、平均的なアマチュアゴルファーのホールインワンの確率は1/12,000とされています。
勿論、距離的に全てのホールでホールインワンが望めるわけではありません。1ラウンドにホールインワンの期待を持てるのが6ホールとすると、12,000打÷6ホールとなり、2,000ラウンドに1回の確率でしか起こり得ないことが分かります。 毎週末ゴルフを1ラウンド回っても、年に約50ラウンドしか回ることができません。 このペースで2,000ラウンドを回ろうとすると、40年かかる計算になります。
その間に達成できるかどうかという確率なのですから、ホールインワンが生涯に一度あるかないかの幸運と言われている事には頷けます。
ですが、このホールインワンを達成したゴルファーは、実は手放しでは喜ぶことができません。実は、ホールインワンには「不幸」もついてまわります。どうして不幸なのか、その秘密を説明していきましょう。
日本では、ホールインワンという偉業を成し遂げた者は、周囲の人にその幸運をお裾分けしないといけない、という暗黙の了解があります。
その由来は、日本で初めてホールインワンを達成した人が嬉しさのあまり自腹で宴会を開き、粗品を配ったという逸話。又は、凄い幸運に出会ってしまったために、この後不幸が訪れないように厄除けとして周囲の人に幸せを分ける行為をしなければならないなど諸説あるそうです。
気になるお祝いの範囲は、最低でもコンペ仲間全員に、シングルプレー時でもラウンドの前後のプレーヤーに、キャディさんがついていればキャディさんにも贈呈しなくてはなりません。本人が良ければですが、お祝いを渡す最大の範囲は、例えば社長さんであれば社員全員に。または知人全員になどと、上限は本人の裁量に任せられています。
一般的な達成祝いとしては、ゴルフ場への植樹、コンペ仲間等への粗品贈呈、時には祝賀会の開催や、キャディさんへの祝儀、同伴プレーヤーのプレー代負担、祝賀コンペの開催など、多岐に渡ります。
その相場ですが、例えばキャディさんの場合、だいたい1~3万円といったところになるようです。同伴プレーヤーに対しては1人当たり2000円相当の記念品などを渡すのが一般的とされています。もし記念樹をゴルフ場に植えるとなると、数万円~数十万円かかってしまうこともあります。内容によってはそれ以上の出費になることも、、、。 ホールインワンを達成すること自体はとても喜ばしい事ですが、その後の事を考えると少し頭が痛くなりますよね。
粗品については、以前はテレホンカードが主流だったようです。テレホンカードに誰が/どのゴルフ場で/いつ第何ホールで、ホールインワンを達成したと印字してもらい、配ったそうです。 現在はそのように印字したタオルや小物が主流となっています。
ホールインワン達成は只事では済まない事が分かっていただけたと思います。そんな時の為に、ホールインワン保険、ホールインワン特約というものが存在します。これに加入しておけば、お祝いにかかった費用など負担してくれるので安心です。
ただし、注意点があって、第三者のホールインワン目撃情報がないと保険が下りない事があるということ。 通常はその第三者がキャディさんとなりますが、コンペ参加者は例えその日が初対面でも第三者として認められません。
また、お祝いに使った料金を負担してくれると言っても、盛大なお祝いにしてしまうと全額下りないケースもあり、結局は保険に入っても赤字になってしまうパターンも。お祝いの程度は保険会社と相談して決めたほうが良いですね!
実際にホールインワン特約にはどれくらい人が加入しているのかアンケート調査を実施しました!また、ゴルファー保険はホールインワン特約だけでなく、怪我をさせてしまったときなど様々なケースを保証してくれるケースがあるので、気になる方は下記の記事をご覧ください。
いずれにせよ、ホールインワンを達成することは幸せと面倒ごとの両方を運んできてくれるとはいえ、わざと外してスコアカウントを増やすのは不本意でしょう。自分では外したつもりでも、条件によっては入ってしまうのもホールインワンです。複雑な気持ちになるくらいならば、しっかりホールインワン保険に加入して、ホールインワンという最高の幸せを、出費を気にせず心から喜んでくださいね!
ホールインワンの確率
http://www.mamejiten.com/golf/dev/04.htm