先日、GolfPride日本総代理店の日本フェィウィック株式会社にお伺いしてきました。
マニアックな話をたくさん聞くことができました。
ゴルフのグリップは実に奥深いものです。
今回はその製造について書いていきます。
大判焼きパターンか、アイスキャンディパターンか。
そもそもゴルフのグリップってどのように作られているのか、とても興味があり質問してみました。「そんなこと知ってどうするの?」とも思うかもしれませんが、アイアンの製造工程やシャフトの製造工程は見たことがあるのにグリップだけ知らない。なので、ゴルファーとして、やっぱり知りたかったのです。
グリップの製造方法は大きく分けて2通り大判焼き
パターンと、アイスキャンディパターンです。
大判焼きパターンというのは、2つの金型を合わせて成型する方法です。
これはコンプレッション(直圧)成型と呼ばれています。
アイスキャンディパターンとは、液体の中に棒を入れて成型する方法です。
これはインジェクション(射出)成型と呼ばれています。
どちらの成型方法でも、バリ(つなぎめ)が出るため、バッフィング(研磨)をおこなうそうです。そのバッフィングは、サンドベルトで人間の手で行う場合もあり、機械で行う場合もあるそうです。人間の手で行う工程もあるとは思わなかったのでとても驚きました。
ゴルフプライドのグリップは、“職人技”がなければ完成しないのです。
グリップ製造工程はとても多い
例えば、MCC。
MCCグリップは、グリップの上部はラバー、下部はコード(糸)が入っています。それだけ製造工程も増えていきます。
たくさんの工程を経て、グリップが作られていきます。
20年以上変わらないツアーベルベット・ラバー
ゴルフプライドは、20年以上もゴルファーに愛され続けて変わらないグリップを作り続けています。「ツアーベルベット・ラバー」がその代表です。
愛され続けるグリップを生んだことはもちろん、それを今もずっと作り続けるゴルフプライドは素敵だなと思いました。
日本フェィウィック社HPより引用最終閲覧日2020年10月30日
「もし品質が変わってしまったら誰も使わなくなる。」
世界のトッププロからアマチュアゴルファーまで多くのゴルファーに愛用されているゴルフプライドのグリップ。
多くのプレイヤーに愛用されているからこそ、変わらない品質のグリップを提供し続ける努力を怠らないといいます。
それこそが世界のトッププロから絶大な信頼を得ている大きな要因の一つだと感じました。
ゴルフグリップの歴史
1947年、世界初のラバーグリップをアメリカのトーマス・フェィウィック氏が開発しました。その時から現在に至るまで、ゴルフプライドでは、様々な特徴を持たせたラバーのグリップ開発や販売を続けています。
その昔、グリップはシャフトに焼き付けて固定する方法だったそうです。
その方法をフェィウィック氏が改良を重ね、スリップオン方式を開発します。
今では、どのメーカーでもこの方法が基本です。
ゴルフグリップの歴史を大きく変えた出来事でしょう。
~“ゴルフプライド”世界No.1のゴルフグリップの取材記事はまだ続きます~
文:ライター ゆき