(練習グリーンは特大サイズ、他プレーヤーとボールが交差することもほぼ無い。)
千葉県大網白里市、有料道路の山田ICからすぐ近くという好立地に季美の森ゴルフ倶楽部はあります。敷地内にはコースに隣接するようにして住居が立ち並び、まるで海外のメンバーシップコースのような趣です。また、1つ1つの家屋が色やデザイン様々でコースそのものの「品の良さ」のようなものを演出しています。さて、今回このコースをご紹介しようと思ったきっかけは何と言っても「費用対クオリティ」が凄すぎるからです。
とにかくグリーンが凄い!
駐車場に屋根が付いているとか、クラブハウスからマスター室へのアプローチが美術館かのように美しいとか触れたいポイントは多々あるものの、やっぱり肝を抜かれたのはグリーンのコンディション。すべてのホールにおいてスピードのばらつきもなく、芝も密に生えておりボールが跳ねることなく滑らかに転がります。しかも傾斜が複雑に着けられており、ラインが単調にならないので毎回グリーンに上がるたび神経を集中する必要があります。グリーンスピードも恐らく10フィート(体感値)以上は出ていたでしょう。ホールによってはセカンドショットやアプローチでさえボールが落ちてからのラインをイメージして打たなければ怪我に繋がってしまうこともあるのです。さらに、グリーン周りは傾斜がきつく付けられていることも多く、簡単にパーを拾わせてくれません。グリーンがでこぼこしていたり、芝がきちんと管理されていなかったりとボールが正しく転がらないことがあり、イメージ通りにボールが転がらないので上達の妨げになることがあるが、このコースならそんな心配は無用。むしろ、プレーするだけで上達が見込める優良コースなのです。
実力が試される本格志向のコースレイアウト
ここまでグリーンを推してはいるものの、コースも全体的にハイクオリティに仕上がっています。地形は概ね平坦で、ナイスショットがイレギュラーしてトラブルに繋がるといったアンフェアな出来事は起きづらい。ところどころ配置される池は見る分には美しいがティーイングエリアに立つとしっかりとプレッシャーをかけてくれる。平坦だからといって、ティーショットは気が抜けない。地形の関係で仕方なくドッグレッグになってしまったようなホールなどは1つもなく、どのホールも設計者の意図がうかがえるような戦略的なレイアウトです。チャンピオンティーからプレーするとコース全長は7,000ヤードを越えるので、腕に自信のある方は是非とも挑戦してみてください。フェアウェイフロントの住宅から時折視線を感じることもありますが、手を振る余裕を忘れずに!
ちなみに季美の森ゴルフ倶楽部も「メンバーシップ」コースという位置づけではあるものの、一般的な予約サイトで限られた枠であれば予約することが可能です。また、薄暮プレーの予約も受け付けておりまずは軽い気持ちでハーフラウンドというのも良いでしょう。予約サイトを見たところ約6,000円でプレーが可能とのこと、もしかすると打ちっぱなしで練習するよりも圧倒的に質の高い練習ができるかもしれません。公式サイトによれば利用可能地域に制限はあるものの、定額の配車サービスもあるようです。
ということでグリーンのコンディション、コースの戦略性、プレーのし易さの3点どれをとっても申し分ありません。今世間は何かと自粛ムードだが、むしろこれを機に是非とも足を運んでみてほしい。
文:ライター アッキー永井