当たり前のことですが、人間の身体は食事で取り入れた栄養素で構成されています。体調の良し悪しも当然食事の内容によって変わってくるので、プロのアスリートは決して食事をおろそかにすることはありません。
同じようにより良いパフォーマンスを目指すのなら、プロではなくアマチュアのゴルファーであっても食事の内容に注意することをおすすめします。
この記事では、ゴルフの前日にぜひ食べていただきたい夕食のメニュー選びの基準や、おすすめのメニューをご紹介していきます。
ゴルフのプレー中は、コースを歩いて移動する距離が多くなります。そのため、前日はエネルギーとなる炭水化物をしっかり補給しておきましょう。ご飯やパンといった主食を、しっかりと噛んでゆっくりと食べるのがおすすめです。また、脱水症状を防ぐための水分の補給も大切です。
ゴルフは球技などに比べて運動量が少なく、カロリーを消費しにくいと思われている方も多いようですが、決してそのようなことはありません。
徒歩で18ホールを回った場合、歩く距離は約10kmにもなります。消費カロリーは約1,000kcal。カートを使って移動しても500kcalを消費します。初心者はボールの軌道が複雑になるので、より移動距離が長くなると考えましょう。
途中でスタミナが切れてしまうと、その後のラウンドを楽しめません。パフォーマンスも低下します。もちろん水分は、当日の移動中も適宜補給することが大切。喉が渇いたと感じる前に水分を取るようにしましょう。
カロリーを摂取してエネルギーを確保することは大切ですが、ゴルフは朝が早いスポーツ。前日に脂っこいものを食べると消化に時間がかかり、当日のプレー中も胃がもたれてしまいかねません。体調が万全でないとパフォーマンスにも影響が出るので、脂質が少なめで消化に良いものを選んで食べましょう。
脂質が控えめで炭水化物を多く摂れるメニューなら、やはり和食がおすすめです。たとえば焼き魚と味噌汁、白ご飯の定食などを選ぶと良いでしょう。網で焼くと余分な脂を落とせます。
洋食をお好みならツナや茹で大豆を使ったサラダや、具をたっぷりと入れてコトコト煮込んだスープ、ローストチキンなの組み合わせでも良いでしょう。パンと一緒にいただきます。
近年、食事のメニューが充実したゴルフ場も増えてきました。和洋中からお好みのメニューが選べるのでつい食べ過ぎてしまい、午後のラウンドで実力を発揮できないという人も少なくありません。昼食のメニューも、量や脂質に注意して選ぶことが大切です。
いくらやる気や技術があっても、エネルギーや栄養素が足りなければうまく身体を動かせません。ゴルフでベストパフォーマンスを出したいなら、前日から食事にも注意して体調を整えておきましょう。
当日の食事も重要です。ゴルフは朝が早くなりがちなスポーツ。そのためゴルフ場について朝ご飯を食べるといった人もいますが、それはおすすめできません。消化が間に合わず、そちらにエネルギーを割くことになります。家を出る前に消化の良い食事をとっておき、水分を適宜補給しながらホールを回っていきましょう。ラウンド後には脂質とたんぱく質を合わせて摂り、疲労回復を図ります。