ゴルフにハマってくると、必ず直面するのがクラブ悩み。
おそらく、どんなに上手いゴルファーも自分にどんなクラブが合うのか、今のクラブよりも良いクラブがあるのではないかと悩みながらゴルフをしていることでしょう。
ゴルフ歴の長い方も以外とよく知らないのがシャフトの上手な選び方。
今回は、自分に合ったゴルフシャフトを選ぶコツを「重さ」「硬さ(フレックス)」「キックポイント(調子)」の3つのポイントから解説します。
冒頭でもお伝えしましたが、ゴルフシャフト選びで大切になってくるポイントは、
①重さ
②硬さ(フレックス)
③キックポイント(調子)
の3つです。
それぞれについて、以下で詳しくご紹介していきます。
いきなりシャフトで考えると難しいので、例として野球のバットを想像してみてください。
まず、わかりやすくするために、極端ですが子供用のバットを持って、フルスイングすることを考えてみてください。
バットが軽すぎるため、手だけで振ってしまうのではないでしょうか?その結果、球に当たりにくく、球が右左に振れてしまいます。
つまり、軽すぎるシャフトは手打ちになってしまうので良くないということです。
では、逆に、重い鉄の棒を振ることを想像してみましょう。
重い鉄の棒を振って、球を打つと球に当てにくいですよね。振りきれないし、ミートもしにくいでしょう。
つまり、重すぎるシャフトもまた良くないということです。
[結論]
つまり、適性なゴルフシャフトの重さとは…
◇適正な重さ
・手打ちにならない
・球にあてやすい=ミートしやすい
ということになります。
一概に「男性だから60g台のシャフト」「女性だから軽いシャフト」…という決め方にはならなりません。
体型もスポーツ経験も違うのですから、人によって適正な重さは異なります。
実際にスイングして確かめてみて、適性な重さのものを選ぶことが大切です。
バランスよく、フィニッシュが取れる重さを探してみてください!!
シャフトは柔らかい方から、「L, A, R2, R, SR, S, X, XX」と表記します。
フジクラシャフトでは、現在、R2~XXフレックスまでフレックス展開をしております。シャフトは“弓みたいにしなる”と球が飛びます。
ただし、打つ人のヘッドスピードによって、しならせることのできる硬さが異なるので、たくさんのフレックス展開をしております。
シャフトはトップでしなって、インパクトからダウンで逆にしなることで、ヘッドを加速させて球を遠くに飛ばします。
グリップを固定して、1秒間でどれだけ振れるかを測るのが振動数計です。
・数値が大きいもの=細かく震える=硬い
・数値が小さいもの=大きくゆっくり震える=柔らかい
と考えてください。
棒を振っているみたいに硬いシャフトだと、シャフトがしならないので、ヘッドスピードが上がりません。
ヘッドスピードが上がらないということは、ヘッドが加速しないため球が遠くに飛びません。
鞭みたいに柔らかいシャフトだと、フェース向きが安定せず、球が左右に散ってしまいます。つまり、真っ直ぐ飛びにくくなってしまいます。
[結論]
素振りせずにいきなり3球打っていい球が打てる硬さが良い!
球を打ちすぎると、自分で調整ができるようになってしまうので、あまりにもたくさん打ってナイスショットが出てもそれを参考にしない方が良いでしょう。
メーカーによって、硬さの基準が異なります。また、重さが違うとフレックス表記が同じでも硬さは違います。フジクラシャフトにはEVOLUTIONシリーズがありますが、40g台の474にもSフレックスがあり、70g台の757にもSフレックスがあります。
同じ条件で振動数計で測ってみると…
測定条件:45inch、198gのヘッド、50gのグリップ
シャフト:SPEEDER EVOLUTION Ⅳ
474-S 254CPM
569-S 259CPM
661-S 268CPM
757-S 277CPM
ヘッドスピードが40m/sだからと言ってSフレックスだと、容易に決めない方が良いですね。 必ず試打をしてください。
また、上述した振動数の数値ですが、個体差によって前後します。
大きく分けると、シャフトの調子(キックポイント)は先調子、中調子、元調子の3つがあります。キックポイントとは、”しなり”を感じるところです。
先調子とは、先が一番柔らかいという意味です。イメージしやすいのは、フェイスタオルと筒(補強材)。フェイスタオルの片端を持って振ると、持ち手~中心部ぐらいまで筒に入れると、先だけが動きますよね?つまり、それが先調子となるわけです。
よく、先調子のモノが球を捕まえやすいと言いますが、それはゴルファーのスイングとシャフトの動きとのマッチングにもよりますので、一概にはいえません。 ゴルファーが10人いれば10通りのシャフトの選び方があります。
[結論]
球の高さと振りやすさで選ぼう!
スイングタイプや好みによって合うキックポイントが変わります。振りやすさと球の弾道を見比べながら、合うキックポイントを探していきましょう。
もし、データ計測のできる環境があるのであれば、バックスピン量等を見ながら行うと、飛距離アップにもつながります。
ゴルファーによってスイングも、体型もスポーツ経験も様々。1人1人、顔が違うようにシャフトも異なって良いのです。
「ヘッドスピードが40m/sだから、Sフレックス」「男性だから、60g」という選び方は間違っているのです。そんな人こそ、試打をして、シャフト選びをしていただきたいと思います。