中年男性の中で、ゴルフに興味を持ったきっかけは、プロゴルファー猿というマンガ作品だったという人も多いでしょう。
プロゴルファー猿の見どころは、主人公の猿の放つ必殺ショットです。
特に有名なのは、グリーンのフラッグにボールを当ててそのままチップインする「旗つつみ」です。
しかし、それ以外にもいろいろな必殺ショットの種類があります。
たとえば岩返しですが、障害物である岩を逆に利用してボールの方角を調整する打法です。
ボールを岩にぶつけることで角度修正して、自分の思っているポジションにボールを落とすわけです。
岩にぶつけること自体は私たちにでもできるかもしれませんが、ぶつかった後どこに飛ぶのかを考えるには緻密な計算が求められます。
プロゴルファー猿の中で登場してくる必殺ショットの中の一つに、松葉落としもあります。
これはまず松葉の密生しているエリアにボールを落とします。
そうすることで葉っぱとボールが擦れ、ボールの勢いを殺せます。
そして最終的にグリーン上でボールを急停止するわけです。
ちなみにこの必殺ショットですが、何も松の葉っぱでないといけないわけではありません。
プロゴルファー猿の作品の中では、ヤシの葉を使って同じようにグリーン上でボールを急停止させる技を披露したこともあります。
主人公の猿は、複数のクラブを持ってプレーしません。
木製のドライバー一つでファーストショットからパターまですべて行います。
ですから、グリーンまでの距離によって、飛距離が出すぎてしまうこともあるのです。
その調整をするために、この松葉落としが使われました。
プロゴルファー猿の必殺ショットの中でも有名なのが、冒頭に紹介した旗つつみです。
しかし、この旗つつみの他に、チップインを狙う必殺ショットがもう一つあります。
それが、今回紹介するモズ落としと呼ばれる技です。
モズ落としとは、ボールを高く打ち上げ、最高点に達したところでボールが急降下をして、そのままグリーン上にあるカップに落ちるという技です。
ショットをする時には、風がほとんどない状態もあります。
この場合、グリーンのフラッグがなびかない分、旗つつみでカップインを狙うのは難しくなります。
そこでなぎの状態の時には、このモズ落としを使ってカップインを狙うのです。