ゴルフ場は練習場と違って、ライが悪いところが多く、フェアウェイでも傾斜になっていたり、微妙にアップダウンしていたりする場合があります。
打った後に傾斜だった!?なんていうことも、ありますよね。
どんなライでも、いつも同じように安定してボールが打てるようになるためには、ぶれないスイング軸が必須です。
そこで、「安定したスイング軸を作るために行っている体作り」について、100人のゴルファーのみなさんを対象に、アンケートを取ってみました。
アンケートの結果、約4割の方が体幹トレーニングを行っていると答えていらっしゃいました。
バランスボールを使って体幹を鍛えるようにトレーニングしています。できるだけ毎日。(30代/男性/会社員)
ストレッチのトレーニングジムに通って、体幹を鍛え、軸がぶれないようにしている。(30代/女性/パートアルバイト)
身体の歪みが強く出すぎない為に整体などで調整したり、体幹トレーニングを取り入れたりして、筋肉やパワーを無理なく上手に使えるよう気をつけている。(30代/女性/自営業(個人事業主))
週に2、3回ほど体幹トレーニングを行っています。体幹を鍛えることでスコアも良くなりました。(20代/女性/会社員)
色々な口コミやインターネットで調べて、体幹を鍛えるトレーニングをしている(20代/男性/会社員)
軸のぶれない体づくりをするために体幹を意識して鍛えるべく太極拳を練習している。また、しっかりしたスタンスを取るために下半身を鍛えなければならないのでランニングを十分行っている。(60代/男性/契約派遣社員)
体幹のトレーニングと足裏に重点をおいた下半身の筋肉トレーニング、そして何より素振り。(30代/女性/専業主婦)
体幹を鍛えるトレーニングをすること。四股を踏む動作を正しくやることで、体幹を鍛えると体の軸がぶれなくなる。(50代/女性/自由業・フリーランス)
毎日のストレッチや基礎体力作りです。体幹を鍛えることにより、ゴルフのみならず様々なスポーツの基礎に繋がると考えています。(20代/女性/契約派遣社員)
体幹を鍛えることや姿勢を正しくすることを意識して生活しています。(20代/女性/契約派遣社員)
ゴルフのためのぶれない体作りには「体幹」が大切だというのが、浸透してきていますね。
具体的には、バランスボールを使ったり、片足立ち等、左右のバランスを整えながら安定性を高めたり、日常生活の中に取り入れながら続けています。
また、ただの筋トレではなく、ストレッチ、ヨガ、太極拳などと組み合わせ、ジムでトレーニングを行うことにより効果的、なおかつ続けられるような努力もみなさんされていらっしゃいますね。
次に多かったのが、軸のぶれない体作りに下半身を鍛えていると答えた方も30人近くいました。
バランス感覚を養うため、片足立ち左右1分ずつ3~5セットくらいはしています(40代/男性/パートアルバイト)
機会があれば常に片足立ちをして、バランス感覚を養っています。(40代/女性/無職)
軸がブレない為には足腰を鍛える必要があると思うので、スクワットをしています。(30代/男性/契約派遣社員)
毎日、スクワットをするなどして足腰がしっかりするよう鍛えている。(30代/男性/会社員)
脚力が大事だと思うので、スクワットやランニングなど、下半身を強化するトレーニングに力を入れています。(20代/男性/学生)
毎日のランニングから左右バランスが取れている下半身に関する筋トレなど。(30代/男性/会社員)
つねに筋トレとランニングは2日やって1日休みというルーティンでやっています(20代/男性/学生)
毎日のストレッチとランニングです!あとは、整体にも通っています。(10代/女性/学生)
時間がある限りウォーキングを行っています。足腰を鍛えることにしています。(40代/男性/会社員)
とにかく素振りをすること、それから下半身がぶれないように縄跳びしています(50代/男性/会社員)
体幹トレーニングと同じくらい、ランニングやウォーキングに加えてスクワット、片足立ち等、ゴルフには、下半身の筋力アップが必須と感じているようですね。
スクワットや片足立ち等は、どんなライでもぶれずに安定したショットが打つことができるための「下半身強化」。
そして18ホールに必要な「基礎体力作り」として、ランニングやウォーキングが大切と実感しているからでしょう。
トレーニングは、部分ごとに行う人が多い結果にアンケートの回答をいくつかの項目に分けると、
体幹トレーニングが約40%、下半身トレーニングが約30%。
次に多かったのがストレッチで、ストレッチと答えた方は15%でした。
ぶれない体、安定したスイングには柔軟性も大切です。
例えば、女子プロゴルファーやジュニアゴルファーが、小さな体から250ヤードも飛ばせるのは、筋肉量を増加させるだけでなく、このしなやかな筋肉をうまく利用しているからです。
回答例の中にもインナーマッスルが大切だ、というコメントもありましたが
それは、力まかせに打っても飛距離が伸びないというのを、実感されているからでしょう。
また、体幹トレーニングや筋トレ等、毎日行っていると答えた方も10名以上いました。
毎日続けることは大切ですが、カチカチの筋肉ではボールは飛びませんし、スイング軸も安定しません。柔らかい筋肉を保持するためにも、負荷を与えすぎないことと、呼吸に合わせて行うことをおすすめします。
最近話題の筋膜リリースやストレッチ等なども取り入れて、柔らかい筋肉を保持していきましょう。下半身トレーニングとしてあがっていたスクワットや片足立ち等のトレーニングは、下半身安定にはとてもおすすめのエクササイズです。
スクワットも両足、右足、左足と組み合わせると、さらに実践的になります。
バックスイングで右に軸がぶれてしまう場合は右足を、インパクトで左腰がぶれてしまう場合やフィニッシュで止まっていられない場合は、左足でスクワットを行うと安定するのでおススメです。
ランニングやウォーキングは、18ホール安定したスイングをキープするためにはとても大切ですね。
下半身強化はもちろん、肩甲骨から腕を振ることで、上半身の柔軟性アップにもおススメです。
よく上がり3ホールでスコアが崩れてしまったという声をききますが、後半体力が落ちてしまったのが原因の一つです。
いつも崩れてしまう方はウォーキングから始めてみるのをも良いかもしれませんね。
安定したスイング作りには、ボールを打つだけでは限界があります。
素振りもスイング軸安定にはおススメです。
自分の体と向き合いながら、ゴルフのための体作り、みなさんもはじめましょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:
■有効回答数:100サンプル
プロフィール
太田律子
ゴルフピラティス専用スタジオ「Golcore(ゴルコア)」(東京都港区芝大門)代表。
プロフィール :
都内を中心に、ゴルファーのためのカラダ作りをサポートする、ゴルフピラティスインストラクターとして、ジュニアからシニアまで幅広く指導を行っている。女性ゴルファーサイト「curucuru」他コラム執筆中 ネバダ州立大学公認ピラティス(マット&マシン)&ゴルフピラティス指導者、JAPICA公認マットピラティス指導者。ゴルフコンディショニングスペシャリスト、TPI認定ゴルフフィットネス インストラクター