あなたが取引先とのビジネスゴルフの場で仕事の話をしたいと考えているとします。
どのタイミングで話すのが一番良いと思いますか?
答えは、「ラウンドの終わった後」です。
ビジネスゴルフであっても、プレー中にビジネスの話を持ち出すのは、実はマナー違反。
プレー中は、ゴルフが楽しめるようなゴルフ中心の話題が基本です。
「ゴルフをするようになったきっかけは何だったのですか?」といったライトな話題から相手との距離を縮めていくのがおすすめです。
ゴルフの話題以外に、旅行や映画、音楽といった趣味に関する話でも良いですし、その時話題になっていることをテーマに持ってくるのも良いでしょう。
ただ、時にラウンド中に、相手の方からビジネスの話を切り出してくることもあるでしょう。その場合には、相手の話に合わせてください。
ビジネスの話を切り出すタイミングとしては、ゴルフのラウンドが終了した後が好ましいです。
そして、じっくり話をするのではなく、少し話す程度に抑えることもポイント。
もし、じっくりとビジネスの話がしたければ、別日に場所をセッティングするようにお願いしましょう。
ビジネスゴルフの目的はその場で仕事の話を進めることではなく、ゴルフを通して交流を深めて相手に親近感を持ってもらい、その後のビジネスの話を円滑にすることと心得てください。
もしかすると「接待ゴルフでは、とにかく相手をヨイショすればいい」と安易に考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、ゴルフ以外でも同じことですが、嘘臭いお世辞や行き過ぎた気遣いはかえって相手の気分を害してしまいます。
例えば、うまくショットできなかったのに「ナイスショット」と言われたら、「バカにしているのか?」と思われてしまうのはあたりまえですよね。
しっかり相手のスイングや技量を見て、本当にナイスショットをしたときに「ナイスショットでしたね」と心を込めて言うことで、初めて相手も喜んでくれるもの。
相手の状況や気持ちを察して、どのような声をかければいいのか、行動を取ればいいのかを考えることが何よりも重要です。
これまでのビジネスゴルフに関するマナーをまとめてみます。
・ラウンド中はゴルフや趣味の話で相手との距離を縮めることを意識する
・相手の状況や気持ちを察して、ふさわしい言葉をタイミング良くかける
・ビジネスの話はラウンドの後で軽く話す程度にとどめる
以上のことに気を付けながらビジネスゴルフを通じて取引先との信頼関係を深められると良いですね。