冬場のゴルフでは、普段よりも飛距離が伸びにくいと感じる人も多いでしょう。その理由にはいろいろと考えられますが、グリップの冷えも主な原因のひとつです。
ゴルフのスイングは非常にデリケートであり、グリップの感触がいつもと異なるだけで上手くいかなくなる場合もあります。寒い季節では、グリップが冷えることによって硬く感じ、普段のスイングができなくなって、飛距離が伸びない・スコアが出ないことが少なくないのです。
冬場のゴルフでは防寒対策として、普段よりも衣服を多く着用するでしょう。これも、飛距離を悪くする要因のひとつです。着ぶくれをした状態になると、体を満足に動かせなくなります。このため、ボールに与えられるインパクトが普段よりも弱くなるため、結果的に飛距離が出ません。
また、寒い時期には、私たちの筋肉も硬くなってしまいます。筋肉がガチガチに固まることで、スイングがスムーズにできなくなるでしょう。その結果、トップの位置も浅くなって十分にボールにエネルギーを伝えられなくなり、飛距離が落ちてしまいます。
さらに、筋肉が硬くなっていると、力んでいるのと同じ状態になります。そのため、ボールをヘッドの正面で当てることができず、思っている方向にボールを飛ばせなくなります。その結果、スコアを悪くしてしまうこともあるわけです。
では、冬ゴルフで飛距離を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?まず、通常よりも大きめの番手のクラブを使ってプレイすることを心がけましょう。いつも使っているクラブよりも1~2番手くらい大きめのものを使うと、普段と似たような飛距離を出しやすくなります。
特に、寒さが厳しい日にラウンドするのであれば、通常よりも2番手くらい大きなクラブを使うのがちょうど良いかもしれません。大きめのクラブを使って、ハーフショットくらいで打てばボールを正確にとらえることができ、思った方向に、それなりの飛距離で飛ばすことができます。
また、ボールを変えてみるのも有効です。気温が下がると、前述したグリップだけでなく、ボールの樹脂も硬くなります。ボールが硬くなれば反発力がダウンしてしまって、なかなか飛ばなくなってしまうのです。そこで、通常よりもやわらかめのボール、例えばレディース用のボールなどを準備すれば、飛距離を稼ぐことができるでしょう。